6月初旬 カルガモの愛情

郷土文化保存会

6月初旬。登校児童の見守りに行く途中、地御前神社横の有附川で、六羽のひなを連れた「カルガモ親子」が、羽を休めているところに遭遇した。通学路のため、その日のうちに好奇心旺盛な児童の知るところとなった。

親子が中州で羽を休め、水中で泳ぐ姿は2~3日後には、児童だけではなく多くの人の知るところとなった。

この地を選んでくれたカルガモ一家。刺激を与えないようみんなで優しく見守ることにした。

その甲斐あってか、暫くは親子が水中で餌をついばみ、隊列をなして中州を歩く愛らしい姿(写真)をみることができた。

しかし、一週間も経った頃、愛らしいひなの姿が見られなくなった。次の日も次の日も見ることはなかった。

その日を境に、番(つがい)と思われる二羽の親ガモが、ひなの帰りを待っているのか? 朝な夕な、メスは中州で、オスは水中でひなを探している姿が見られた。

わが子を思う健気な姿に哀れみを感じたのは私だけではなかっただろう。

ひながいなくなって一週間経った頃。親ガモにそっと語り掛けてやった。カモさんよ、この地での子育ては危ない!今度はもっと安全な場所で子育てをしんさい。

それから間もなく、二羽の親ガモが子探しを諦め飛び立った。丁度その頃。悲しい現実に出くわした。周辺にひなの産毛が散乱していた。カラスが犯人に違いない!

~カルガモの強い愛情と、自然界の厳しさを実感した二週間だった~

投  稿  日: 令和7年7月15日

投稿者氏名:  崎村 六士  田屋在住