逆転勝利を掴んだ「諦めない心」(野坂中学校卓球部)

活動報告

野坂中 広島県卓球選手権大会 男子団体優勝!!

 

令和7年7月30日に福山市で行われた「広島県中学校卓球選手権大会」で野坂中学校卓球部が男子団体で初優勝しました!

この数年、大竹・廿日市の地区大会にて団体戦男子では7連覇し、県大会では予選リーグ敗退→決勝トーナメント進出と出場を重ねるごとに結果を上げてきたところでした。

中学生の団体戦は、シングルス4つとダブルス1つの6名で構成。(シングルスに出た選手はダブルスには出られない)そして、シングルスとダブルスを合わせた5つのうち、3つとった方が勝ちとなります。

予選リーグは5-0,4-1と難なく勝ち上がり。

決勝トーナメントでは、前回の県新人で野坂中が準優勝だった為、第2シードとなり2回戦から。

 

時間の関係で5台同時に試合が開始され、相手のオーダーが読みづらい状態でトーナメントが始まる。

トーナメント初戦:福山東中戦

3年の新見君・渡辺君がシングルスで共に3-0で勝ち、全体では2-2のもつれた展開。

3年の下田君も最後の1つをめぐり、激闘。相手も互いに譲らず2セットずつ取り、最終セットに突入。回転量の多い得意のドライブと思い切りの良い攻撃を元に粘りの展開から見事に勝利。

 

準決勝:牛田中

勝てば中国大会への出場が決まる大一番。

運悪く格上相手と対戦となった3年の福田君は、格上ながらも幸先よく1セットを取り、雄叫びのような大声を場内に響かせて自らとチームを奮い立たせ、チームに流れを呼び込む。

前日の個人戦で県2位となった渡辺君は、自分の試合は安定した勝ちを収め、チームメイトにアドバイスを送る献身的な姿勢。

その横で2年ペアの三永君と小竹君のダブルスが息の合った攻撃的スタイルから相手を圧倒し3-0勝ち。

全体では2-2となったところ、残る1台では部長の新見君が0-2のセット数で追い込まれつつ進行中。場内ではこの1台のみが試合進行しており、廿日市卓球関係者・野坂中の保護者や生徒の応援団の大声援と選手の息づかいが聞こえるほどの静寂を繰り返す中で息が詰まる展開。本人も1点を取るごとに声を枯らし気迫を全面に出し、最終的には大まくりを果たし3-2の勝利で歓喜。周りも選手も諦めない心で1つに。

 

決勝:可部中

オーダーを書く私の手も震える程の緊張感。

その脇で冷静で真剣な眼差しの顧問のT先生。

そして、昨冬の県新人決勝と同じ対戦となった可部中へのリベンジに燃え、いつものように試合前の円陣を組み勝利を固く誓う野坂中メンバー。

これまで安定して勝ち、チームの守護神の渡辺君は初対戦の相手に0-2と苦戦しつつも、野坂中エースの実力と期待に応え、強烈で緻密な展開で3-2の大まくり勝ち。

下田君も3-2と行き詰まるなかで粘り勝ち、全体では2-2と大接戦。

またもや場内では、残すところただ1つのみでダブルスが進行。いやが上にも集まる視線。2年ペアのダブルスは1-2と劣勢となるも、お互いを励まし合いつつも冷静に作戦を練る一体感を持ったペアに成長し2-2と並ぶ。

最終セットは、つなぎのプレーが安定し相手に隙を与えない三永君、相手の隙は逃さず積極プレーで点をもぎ取る小竹君。2人の協力プレーで見事勝利。

「いくら劣勢でも試合を諦めずに喰らいつく姿勢」と「逆転を信じ鼓舞し続ける仲間の声援」で逆転に次ぐ逆転を呼び、初の県選手権優勝を勝ち取りました!

決勝トーナメントでは控えに回っていた3年の洞井君と益井君も予選リーグでは試合で勝ち、メンバー全員がそれぞれ勝ちを飾りました。

 

これを書いている2日後には中国大会です。

また良い報告ができますように。

また、横断幕を作成し野坂中に掲げていますので、お近くにお越しの際は、ぜひご覧ください。

長々と私の観戦記を最後までお読み頂きありがとうございます。

小学生の皆さん、野坂中の部活はぜひ卓球部へ!

野坂中卓球部外部コーチ 新見