地御前小学校創立150周年祭

活動報告

 

 

 

  写真は百周年記念碑とその時に植えられた記念樹

令和5年11月3日10時〜15時、PTA主催の地御前小学校創立150周年祭が行われた。直前にインフルエンザ流行による地御前小学校や野坂中学校の学級閉鎖や学年閉鎖が相次ぎ、どうなることかと心配された。しかし蓋を開けてみると、大人から子どもまで500人以上が集い、素敵な交流の場となった。

 司会はアナウンサーの馬場さん。自然なトーンと抑揚で、この会にピッタリの親しみやすさと威厳、安心感のある進行はさすが。

 ハッピーオレンジのダンス「笑顔」で始まり、戸崎校長の挨拶、松本市長の祝辞と続き、「地御前小学校のおいたち150年」のプレゼンテーション。自治会広報事業部長が8月から準備して作り込んだ力作だ。

 席の後ろに立っている人も多く、お喋りで多少やかましい感じだったが、おしゃべりでもプレゼンテーション視聴でも、とにかくこの150周年祭に地域の大勢の人が集まったことが素晴らしいと思う。

 駆流舞の「さあさ 駆流舞Ver」「ロックソーラン」はステージから飛び降りて客席で踊るという演出も冴えて迫力満点だった。

 廿日市空手道スポーツ少年団は総勢13人がステージに並んで突きや前蹴りの型を披露してくれ、それから今年の鹿児島国体に出た斎藤七星(ななせ)さんが見事なスピードと体幹で型を披露してくれた。

 次は廿日市柔道連盟地御前支部の中から地御前の児童2人を含む3人が受け身、回転受身、大外刈り、背負い投げなどを披露してくれた。

 次は某ダンススクールの地御前小児童を含むメンバーが、この日のために結成してくれたシャイニング・ドリームスがダンスを披露。曲は「DNA

 そしてを地御前小学校の代表男女児童による「地御前小学校創立150周年記念宣言」

「私たちは150年間の大勢の方々の働きによって、今の地御前小学校があることを知りました。

便利な世の中、安全な環境、快適な暮らしが同様に大勢の方々によって築かれてきたこと、支えられていることを思い起こしました。

知ること、思い起こすことはあらゆる良い事の始まりであることを知っています。

地御前小学校で学ぶこと、社会で学ぶこと、人生で学ぶことを、自分や家族、隣人や地域、社会のために活かしてゆけるよう努めます。」

 最後に実行委員長の新見真幸さんが話をした。

「去年、他校が150周年を迎えたが、記念品を渡しただけだったと聞いた。コロナで学校などでの催し物も体験できなかった子どもたちのことを考えると、是非とも子どもたちの記憶に残る楽しい行事をやりたいと思った。元PTA会長に話したところ共鳴してくれ、少人数からのスタートだった。最終的にはこうして多くの人の力が集まって、こんなに盛大な150年祭ができ、皆さんで祝えて本当に嬉しい。」

 続いて江田島在住のシンガーソングライター、樹(MIKI)さんのコンサート。ステージを降りて来た樹さんと子どもたちが一緒に踊ったり、とても盛り上がった。「上を向いて歩こう」のレゲエっぽいバージョンを樹さんが歌った時は、みんなで歌って高揚感が増した。最後のアンコールでは、樹さんがステージに子どもたちを上げ、子どもたち50人くらいが手拍子でジャンプしながら、樹さんオリジナル曲のご当地応援ソング「おいでよ江田島」を「じごぜん」に歌詞を変えて合唱する場面では会場が一体になった。

 それから大抽選会。一等はJCB商品券一万円、二等は五千円が4本など超豪華。その場で一、ニ等の当選番号を発表し、三等から五等(QUOカード500円)の75本は用意した表に当選番号を書いて体育館に掲示し、当選者が掲示を見て受付で受け取ることに。ここで体育館での第一部が終了。午後からは校庭を中心にした第二部。

 12時から受付でビンゴカード配布開始。一瞬で300枚が捌けてしまった。

 食バザーは焼きそば、フランクフルト、既製品おにぎり、既製品ドーナツ、既製品コロッケ、じゃがりこ、クッキー(草の実作業所など)、飲み物などを提供した。

アトラクションは消防団によるポンプ車体験、自治会青少年事業部によるゲームウォークラリー(的抜き、靴飛ばし、輪投げ、クイズ探し)、自治会保健体育事業部によるモルックやグランドゴルフ、PTAによるヨーヨー釣り。他にその場で参加者を募ってやった「炭酸飲料早飲み大会」「大声コンテスト」も大盛況だった。

 制服や体操服のリユースコーナーも作った。ビンゴ大会、木村PTA会長の挨拶、餅撒き・お菓子撒きで午後3時に散会となった。

 それから片付けの間も子どもたちは興奮が冷めやらぬ様子で、体育館やグランドでずっと駆け回って遊んでいた。また、ようやく帰り始める頃にも、楽しかったぁと子どもたちが口々に言っていた。

 準備をして開催する側も、連れ立って来場する側も、このように盛大に地域の催しができるのは、地御前で普段から育まれている人のつながりがあってこその事だと思う。

 実行委員会が中心となって、地御前小学校PTA、地御前地区自治会、地御前シニアクラブ連合会、地御前郷土文化保存会、廿日市消防団第四団などが協力して開かれた150周年祭は、地御前小学校創立150周年を記念するに相応しい大きな催しとなった。