2023年9月17日(日)山廣詩羽(うた)選手 インタビュー

未分類

2023年8月22日(火)から25日(金)に愛媛県総合運動公園陸所競技場で第50回全日本陸上競技選手権大会が行われ、野坂中学校から山廣詩羽さん(中学2年生)が100m走に出場しました。全国大会出場権は二つの県大会のいずれかで標準記録を上回る結果を出すことで得られます。詩羽選手は両方で標準記録を出して全国大会に出場しました。

全国大会は惜しくも決勝への出場を逃しましたが、詩羽選手は都道府県対抗400mリレーの強化選手に選ばれており、10月7日・8日に国立競技場で行われる「みんなでつなごうリレーフェスティバル2023」に向けてまだまだ気は抜けません。

詩羽さんが陸上競技を始めたきっかけは、2歳の時、5歳上のお姉さんがBalcom BMW広島総合グランドで活動するランニング・チームCHASKIに通うようになったことでした。小学4年生から本格的に陸上競技を始めました。現在の自己ベストは12.53秒(追風1.8m)とのこと。記録が伸びるにつれて、更にコンマ数秒を縮めることは難しくなってゆきます。そのため、中学校の部活での練習だけでなく、家でも毎日縄跳びやストレッチといったトレーニングを怠ることはありません。以前は父親に言われてやるトレーニングが苦だったそうですが、今は慣れてきましたとのこと。

試合の時に集中力を高める方法は?と質問すると、「誰とも話さず、自分を信じること」とのことでした。陸上競技は孤独なスポーツなのかと思いきや、原動力は何ですか?と質問をすると、即座に「仲間です。」と答えが返ってきました。どんなふうに原動力になるのかを更に尋ねると、良いタイムが出た時の達成感も、一緒に喜んでくれる仲間によって倍増されることや、自分より少し上のタイムを出す「ライバル」という仲間も向上心を維持する原動力だとのこと。「う~ちゃん」のニックネームで呼ばれて、仲間同士で賑やかにおしゃべりをしている様子は、見ているだけでウキウキ感にこちらも吞み込まれそうになるくらいでした。仲間とのつながりが苦しい鍛錬を乗り越える力になっていることや、部活の仲間と一緒にいる時のイキイキとした表情を見て、改めて学校教育の中でのクラブ活動の意義を強く実感しました。