地御前街歩きのすすめ・・・街歩きはタイムトラベル。  自分をからっぽにして、つながりを感じてみよう。

郷土文化保存会

例年、郷土文化保存会や観光協会の方のガイドで地御前の史跡をグループで巡るイベントが開催されている。地御前は、厳島神社の外宮である地御前神社をはじめ、史跡や文化財に恵まれた歴史ある街だ。そういった史跡巡りとは別に、たまにはぶらりと一人で街歩きをしてみるのも、また別の新発見がある。心身のリフレッシュにはもってこいだ。そんな街歩きのコツは・・・広い道と狭い道があれば狭い道へ。真っ直ぐな道と曲がった道があれば曲がった道へ。平らな道と上り下りのある道があれば上り下りのある道へということらしい。(吉見俊哉 著「東京裏返し」より)
古い石垣、井戸の跡、大きな樹木、水路の形跡、軒先の低い昔の家屋など。入ったことのない路地を辿ると、昔の暮らしを垣間見る景色に出くわすことがある。地層のように積み重なった地域の変化や時代の変遷を見つける街歩きは、タイムトラベルだ。消えて行くものへのノスタルジー、残っているものへの有り難みを感じることができる。
史跡や歴史に直に触れる経験を通じて五感で得る知識も、好奇心を満たす喜びをくれる街歩きの楽しみ方だ。地御前地区自治会で平成27年に発行した「じごぜんものがたり」を片手に、掲載された箇所にぶらりと行ってみるのもよいと思う。インターネットを検索すればダウンロードしてスマートフォンで見ることもできる。
行くことでしか確かめることができない地御前神社の数々の大きな絵馬をじっくり見てみたり、石碑の名前を一人ひとり見たり。
タイパ・コスパを忘れて、日常の中の非日常を発掘してみて欲しい。