令和5年 御陵衣祭・流鏑馬

イベント情報,地御前シニアクラブ連合会,活動報告,郷土文化保存会

旧暦の5月5日にあたる6月22日、御陵衣祭が行われた。今年はすっかりコロナ禍前の賑やかさを取り戻し、活気に満ちた笑顔いっぱいのお祭りとなった。2時から始まった祭事には、初節句の男児を連れた若い家族をはじめ、拝殿に100人以上が参列した。地御前小学校の児童も先生の引率で祭典を見学した。
開始時には200人程度の人出だったが、3時過ぎに祭典が終了し、舞楽が奉奏される頃には5〜600人になり、出店(くじ引き、金魚すくい、ポテト、イカ焼き、かき氷、ジュースなど)の周りも子どもたちで賑わった。
奉奏された舞楽は蘭陵王と納曽利の2曲。雅楽の生演奏と勇壮な衣装の舞に、暫しの間、平安絵巻の時代に思いを馳せた。この地で営まれてきた生活やその発展の恩恵に預かる現在までの全てを慈しむ想いに包まれた。
今年は巡行の白い馬(神馬:じんめ)と流鏑馬の馬の二頭が益田から連れて来られた。地御前郷土文化保存会が用意した菖蒲300束も全て無くなった。
流鏑馬では、狩り装束に身を包んだ騎手が、大歳神社前に用意された的を馬上から見事に射抜き、歓声が上がった。また、何組もの初節句の赤ちゃんを馬上で抱いた記念撮影が行われ、とても微笑ましい光景が祭典に彩を添えた。このようにして初節句を老若男女の大勢で祝うお祭りが地御前に続いてあることにとても感謝する。