11月10日 地区運動会のようす
令和6年11月10日。コロナ禍やインフルエンザ流行などで開催できなかった地御前地区運動会が5年ぶりに開催された。とても清々しい秋晴れの天候に恵まれ、全世代が集う楽しいイベントになった。
保健体育事業部による開催に向けての準備では、5年のブランクは大きかった。コロナ禍の間に町内会毎にある子ども会がいくつも無くなり、中止が何年も続いたために町内会の体育担当者の引き継ぎも無くなっていたりで、参加人数の把握や種目毎のとりまとめ、地区対抗だったスタイルをどうするかなど、ほぼ初めて開催するのと同じ試行錯誤が続いた。そんな中、各町内会の体育委員、ハッピーオレンジの子どもたち他いろんな方々の協力があり、壁を乗り越えての開催となった。
開会式には松本市長、新田市議会議長ほかの廿日市市要人も駆け付けて頂いた。松本市長が廿日市市・ハワイ郡姉妹都市提携に関連し、ハワイ移民で歴史的な繋がりのある地御前で、郷土文化保存会、地御前地区自治会、市民センター活動委員、正行寺、西向寺、地御前小学校の協力でプレゼンテーション動画を作成できたことへのお礼を述べられた。更に、スポーツをまちづくりの真ん中に据えていることに言及し、スポーツには競技する人も応援する人も、心が前向きになる魅力があり、スポーツをまちづくりに活かすこのような活動があることに賛辞が述べられた。
運動会と言えばやはり家族での参加が大多数だ。トラックを囲んでいろんな会話が聞こえて来た。
「お父さんが次、走るんだよ」。「お、やったじゃん」。「ほらぁ、赤の恐竜が速い」。「赤が速かったねぇ」。歓声や拍手が競技を盛り上げた。
出来るだけ急な参加希望者にも対応をし、その場での人数調整も行われた。中には参加できなかった人もいて、低学年の女の子が残念そうにお母さんと元に戻って行く光景があった。スタッフの高齢男性がすぐ駆け寄って女の子に声をかけ、その子が勝つまでジャンケンをし、参加者に渡すお菓子を渡していた。そんな臨機応変な心ある対応にも拍手を送りたい。
郷土文化保存会による地御前盆踊りでも、呼びかけに応えて踊りの輪ができた。「習ったでしょ〜。出ておいでぇ〜」と向さんが子どもたちに言うと、ハーメルンの笛吹きの話のように子どもたちが輪になった。実際には踊ったことのない未就学児もいたが、連れ立って出てきてくれたことが何より嬉しい。
翌日月曜日の朝。昨日の運動会は楽しかったと活き活きと話しながら登校している児童が何人もいた。と、登下校の見守り隊から自治会役員に伝えられた。そんなエピソードが伝えられる度に、久々の運動会開催に関わった方々は報われた気持ちを感じただろう。