踏切が上がらない原因(JR・広電兼掌踏切:扇新開踏切、地御前踏切)

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6月23日(金)午後7時から地御前市民センターにて、電車が止まって度々踏切りが上がらなくなる問題の原因の説明が行われた。この会は地御前地区自治会が計画して各町内会長と各町内会の生活安全委員に集まって頂き、JR・広電の両社担当者を招いて説明をして頂いたもの。

JA病院西寄りのJR・広電兼掌踏切(扇新開踏切)で、遮断機が下りても電車がなかなか来ず、踏切で渋滞が発生するということが最近は頻繁に起きていた。原因は、遮断機が下りた後に機能する踏切内の異常検知システムの発報による電車の緊急停止であった。

5月だけで、地御前踏切で6件、扇新開踏切では27件も発報による緊急停止が発生していた。扇新開踏切では踏切内の障害物検知装置の改修工事によって4月27日から検知エリアが広げられた。5月の緊急停止が増えた原因は、これによるのではないかと容易に推測ができる。改修前はJR線路側だけが検知エリアであったが、改修後はJR線路と広電線路の間の退避エリアも検知して発報するようになった。そのため、そのエリアに閉じ込められた場合には非常ボタンを押さなくても列車が緊急停止するようになった。※扇新開踏切と地御前踏切の検知エリア(赤く色づけをした範囲)を参照。

地御前踏切は広電電停が踏切内にあり、度々死亡事故も発生している。もともとJR線路+広電線路の踏切全域が検知エリアとなっていた。緊急停止は起きているが、扇新開踏切より少ないのは、扇新開踏切に比べて踏切を渡る長さが短く、広電上り路線プラットフォームへ退避すれば検知されないためかもしれない。いずれにしても遮断機が下りると、障害物検知装置が作動して、人や車を自動検知して列車に踏切の異常を知らせるシステムになっていることを知らなかった人が大勢いるのではないかと思われる。今後、地御前地区自治会に限らず、いろいろな場で、遮断機が下りた踏切には絶対に入らないことをもっと徹底し、踏切が長時間あがらなくなることによる渋滞発生を避けることができるよう周知してゆく必要がある。